愛犬へのさよなら:犬の心臓病看取りの覚悟と向き合うために

愛犬との生活は楽しくて癒されるものですが、一方で心臓病などの健康問題が発生した際には別れを覚悟しなければならない場面もあります。そんな時、どのように看取るべきなのか、どこに相談すればいいのか、終生のケアはどうすればいいのか、心からの不安が湧き上がるでしょう。

この記事では、愛犬の心臓病と闘うひとりひとりが、看取りの準備とプロセスについて具体的な知識を得られるよう、丁寧に解説しています。僧帽弁閉鎖不全症という一見難しそうな病名も、具体的な症状やケア方法から看取りまでを詳しく説明し、飼い主である皆さんが冷静に向き合えるようサポートします。

読んだ後、あなたは愛犬の健康状態や看取りの準備について理解を深めることができます。また、悲しみや不安などの感情と上手につきあうための心のヒントも得られます。

私たちは、愛犬との時間を大切にし、その生涯を最後まで見守る飼い主のために、必要な情報と励ましの言葉を提供します。親しい存在との別れは決して容易なものではありませんが、愛犬のため、そしてあなた自身のために、ぜひ一緒にこの道程を歩んでいきましょう。

うちの「きなこ(ロングコートチワワ)」は、この病気にかかり「肺水腫」を併発し、数回入退院を繰り返したのち、2023年8月8日の朝6:00頃亡くなりました。

心臓病について知る

心臓病について知る

愛犬と生活を共にする中で、心臓病という問題に直面する可能性があります。その中でも頻繁に耳にする僧帽弁閉鎖不全症について理解を深め、愛犬の生活をより良くするために知識を身につけましょう。

心臓は体内の血液を送り出すポンプの役割を果たしており、その一部である僧帽弁が正しく働かなくなると、心臓の働きに支障を来たします。

それにより、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるため、早期の対処が重要となります。

僧帽弁閉鎖不全症の原因と症状

僧帽弁閉鎖不全症は遺伝的要素や老化などにより進行するとされています。

この病気では僧帽弁が硬化し閉じなくなることで血液が逆流し、心臓が過大に拡張します。その結果、血液の循環が悪くなり、息切れや疲労感、無気力といった症状が現れてきます。

これらの症状が見られたら、すぐに獣医師に連絡し、診断を受けてくださいね。後悔しますよ。

チワワの僧帽弁閉鎖不全症について

特に小型犬であるチワワは不僧帽弁閉鎖全症を発症しやすいとされ、生後数年で発症することもあります。

初期の段階ではあまり症状が表れないことが多いため、定期的な健康診断で心臓の状態を確認することが推奨されています。ペット保険に加入することも考えてみてはいかがでしょうか。

 

毎年、予防接種等で受診してましたが、健康診断はしていませんでした。

今、思えば「あぁー、健康診断を毎年受けさせておけば・・・・」と後悔しています。

疾患が進行すると、やがて看取りを考える段階になるかもしれません。そのときに備えて、早めの知識取得が無くてはならない武器となります。

見逃せないチワワの症状

チワワの場合、息切れや食欲不振、体重減少などが僧帽弁閉鎖不全症の兆候とされています。特に、普段よりも早く息切れするようになったり、階段を登ることが難しくなったりした場合は要注意です。

また、一部の犬は咳を伴うこともあります。これらの症状が見られたら、早急に獣医師の助けを求め、次の一手を考えることが求められます。

うちの「きなこ」も、数年前から時々、咳をしていました。

看取りを考え始める

看取りを考え始める

愛犬が心臓病と診断され、看取りを考える時がやってきたかもしれません。この難しい時期には、愛犬の病状と真摯に向き合い、最善の判断を下すことが重要です。まずは、愛犬の病状を正しく理解しましょう。

愛犬の病状と向き合う

心臓病による愛犬の症状は様々ですが、一般的には息切れ、体力の低下、食欲不振などがみられます。注意深く観察し、獣医師とのコミュニケーションを大切にしましょう。医師からは、愛犬の状態や予後についての情報を得ることができます。

前々から、「この子は心臓が弱ってきているね。」と言われていたけれど、ある日「子宮蓄膿症」を発症し手術したときに、「僧帽弁閉鎖不全症」で「心臓が拡大している。」と先生に言われました。

「この状態になったら、進行を遅くする投薬治療しか出来ない。」とも言われました。

看取りの判断基準

看取りの判断は飼い主にとって非常に難しいものですが、愛犬の状態と生活の質を優先しなければなりません。愛犬が痛みや苦しみを長期間経験している場合や、治療の効果が見られない場合、看取りの時を迎えるかもしれません。

ただし、決断する際には常に獣医師の意見を聞き、サポートを受けることが大切です。

犬の看取りについての相談

看取りを考えると心が重くなりますが、一人で悩まずに相談することも重要です。獣医師、家族、友人、またはペットロスカウンセラーとコミュニケーションを取ることで、思いを共有し、サポートを受けることができます。

自分の感情に正直に向き合いながら、愛犬が心地よく穏やかな最期を迎えられるようにすることが、大切な使命です。

難しい決断ですが、愛犬への最後のギフトとして、愛情と思いやりをもって看取りに向き合いましょう。

看取りの準備

看取りの準備

愛犬が心臓病と診断された場合、将来的には看取りを覚悟する必要があります。そのため今は馴れ親しんだパートナーへのさよならの準備期間として、淡々とした心構え、適切なペットケア、そして愛犬が快適に過ごせる環境作りについて心がけることが大切です。

看取りの心構え

人々はよくペットが「家族の一員」と言います。そのためペットの看取りは心に深い傷を残すことがあります。

しかし、想像以上にペット自身が、平和に最後の時を迎えられるように、我々飼い主が冷静さと愛情を保つことが必要です。

それを叶えるためには、愛犬の健康状態を客観的に理解し、適切な医療介護を提供できるように準備することです。

看取り期間中のペットケア

看取りの期間中は、愛犬が苦痛を感じないように細心の注意を払うことが必要です。飼い主としては、各種症状の変化に敏感であり、何か変わった兆候が見られたらすぐに獣医師に相談することが求められます。

毎日、呼吸数を数えていました。15秒で10回以上は要注意ですよ。

怖いのは、「肺水腫」が発症することです。

最悪の場合、亡くなることもあります。

また、愛犬が必要とする特別なケアもためらうことなく提供しなければなりません。それは、食事の工夫や、薬の管理、または適度な体操などを含みます。

快適な環境作り

看取り期間中の愛犬にとって、安心して過ごせる環境の提供は必須です。そのためには、適切な寝具の準備や部屋の温度管理、騒音の抑制など、細かな配慮が必要です。

そのために、家庭用の「ICU(酸素室)」を借りました。

また、愛犬が褥瘡(床ずれ)を発症しないように、定期的に体位の変更を行い、清潔さを保つことも大切です。思い出話をたくさん語りかけると、愛犬のリラクゼーションと絆深まりにも繋がります。

愛犬の一生を最善の形で締めくくることは、飼い主としての大切な使命です。この忍耐強く、時には辛い看取りの準備期間を通じて、愛犬との深い信頼関係が更に強固なものとなることでしょう。

看取りと向き合う

看取りと向き合う

愛犬の看取りは、飼い主にとって非常に心苦しく、また多くの準備や思い出が詰まった複雑な経験となります。しかし、これらの過程を乗り越えることが愛犬へのさよならの一部でもあります。

看取り体験:愛犬との最後の日々

看取りの期間は、愛犬と向き合う特別な時間です。毎日のケア、週末の散歩、夜の抱きしめ時間など、愛犬と過ごす最後の日々を大切に過ごしましょう。

この期間中に感じる悲しみや不安は自然な反応です。それでも、愛犬が快適に過ごせるように、また愛犬が感じる愛情を最大限に高めるように、いつも通りの飼い主でいることが大切です。

愛犬を看取った後の心のケア

ペットを見送ることは、非常に大きな心の負担となることがあります。愛犬がもういない現実に直面するとき、悲しみ、罪悪感、孤独感などのさまざまな感情に襲われることがあります。

このような心の動きは正常であり、「ペットロス」と呼ばれています。大事なことは、自分自身の感情を否定せず、自分なりに悲しみを乗り越えていくことです。

心理カウンセラーの助けを借りたり、友人や家族に話すことも良い方法です。

心苦しい別れを乗り越えて

あなたが看取りを経験する中で、心苦しい別れを乗り越えるために必要なことは、「愛犬のために」最善を尽くしたと自分自身に言い聞かせ、平和にさよならすることです。愛犬との健康的な別れは、飼い主の優しさと愛情が詰まっています。愛犬と過ごした時間、共有した絆は、飼い主の心の中にずっと残るでしょう。

愛犬の看取りは、決して簡単な経験ではありませんが、最高のケアと準備を通じて、愛犬への愛を最後まで示すことができます。そしてそれにより、あなた自身の心も癒されていくことでしょう。

ペットロスの克服

ペットロスの克服

愛犬を失うことで引き起こされる心の痛み、それが「ペットロス」です。特に心臓病などの長期間の病気を抱える愛犬を看たる場合、その喪失感は一層強くなります。

それでも、この苦しみを乗り越えることによって、新たな生活へ踏み出す力と時間を得ることができます。

ペットロスと向き合う

ペットロスは、家族の一員である愛犬を失った時の自然な反応です。愛犬との別れがどれほど辛くても、それが否応なく訪れるものであることを受け入れることから始めましょう。

そのためには、感情を素直に出すことが大切です。怒り、無力感、深い悲しみを感じることは自身の喪失感を認め、その悲しみと向き合う第一歩となります。

愛犬への感謝

愛犬への感謝の表現を通じて、ペットロスに対する気持ちを前向きに変えることが可能です。あなたと愛犬が一緒に過ごした日々の中で、愛犬から教えられたことや、一緒にいてくれたことで得た幸せな瞬間を思い出しましょう。

その感謝の気持ちを言葉に出すことで、失った痛みよりも共に築き上げた時間の価値を再確認できるでしょう。

新たな生活への一歩

愛犬との別れは、あなたの日常生活に大きな影響を及ぼします。しかし、愛犬への感謝の気持ちを持つことで、それは新しい生活への一歩となるでしょう。慣れ親しんだ日常が崩れ去ることは苦しい経験ですが、心から愛犬を想うことで、その喪失感を少しずつ癒すことができます。愛犬がいてくれたからこそ、自分が今日の自分になれたと言っても過言ではないでしょう。

ペットロスの克服は容易なものではありませんが、悲しみを通じて愛犬への愛情を再確認し、感謝の念を抱くことで、やがて心の平穏へと向かうことができることでしょう。

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